yuhaku
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2016.12.16

長く使っていただくための正しいメンテナンス
vol.01: 水ジミ編

 

革製品を長持ちさせるためには日頃の手入れが必要不可欠。特に「yuhaku」のアイテムは顔料やラッカーなどでコーティングをせず、革の質感を生かした手染め仕上げになっているため、メンテナンスがより一層重要になってくる。ユーザーの方からもお問い合わせの多い、正しいメンテナンス方法について、ここで紹介していこう。

 

水は禁物! もし濡れたら、すぐに水気をとって乾かそう

 

「yuhaku」の製品に限らず、革製品の一番の大敵はやはり水分。雨に濡れたり、水滴が付いたりしたことで、シミになってしまった経験がある方も多いのではないだろうか。これは、革の表面が水分によって一時的にふやけることで、その部分だけ盛り上がった状態になることが原因。特に「yuhaku」の製品は圧力を掛けて磨き上げているため、その現象が目立ちやすい。しかし、正しくメンテナンスをして、フラットに戻してあげることである程度元に戻すことができる。

 

 

どんなに気をつけて使っていても、ふとした瞬間に水滴がついてしまうことはよくある話。こんな時は慌てずに水分を取り除くことを最優先したい。柔らかい布やティッシュで水分を吸い取るイメージで行うのがベスト。擦るように拭いてしまうと、濡れた部分のシミが目立ってしまい被害を広げてしまう可能性があるのだ。

 

 

 

もう既に水のシミが出来てしまった場合は、布にクリームをつけて磨いていこう。この時に注意したいのはクリームの選び方。「yuhaku」の手染め製品に限っては市販のデリケートクリームのように水分が多く含まれているものは避けて選びたい。水分が多いものは使用する量を間違えるとシミになってしまうこともあるので要注意だ。

※「yuhaku」が推奨するクリームは別項目にて紹介。

 

 

 

シミになってしまうと軽く磨いただけでは、なかなか綺麗に修復できない。ある程度力を入れて磨く必要があるのだが、あまり力を入れすぎると染料が落ちてしまう可能性もあので、力加減を調整しながら、少しずつ力を加えていくようにしていきたい。写真のように爪の表側を布に当てて磨くようにするとスムーズに行え、力加減も調整しやすい。さらに、親指を人差し指に押し当てることで、さらに力を加えて磨くことができる。また、指の腹で磨く場合と異なり痛くなりにくい。ぜひ参考にしてほしい。

 

少しずつクリームを付けて様子を見ながら磨いていく。すると次第にシミが薄くなっていき、最終的には画像のようにほぼ元通りの状態になる。シミが薄くなってきたらシミ部分だけではなく、全体を磨くことで痕がより目立たなくなり、製品の寿命も延ばすことができる。

 

 

右:コロンブス ブリオ
革のメンテナンス初心者でも失敗が少ないオススメのクリームがこちら。革への浸透力はそれほど強くないが、保革成分のホホバオイルと天然ワックスのビーズワックスがしっかり含まれているため光沢が出やすく、扱いやすい。

左:レザーマスター レザープロテクションクリーム
イタリアから上陸したクリームで、浸透力が強く4日間ほどかけて革の内部まで浸透。革に栄養分を与え、耐水性、耐油性も高め内側から革を守ってくれる。浸透力が高い反面、使い方を誤ると染料を浮き立たせてしまうため、色落ちが起きる危険性もある。そのため、初心者の方はコロンブス ブリオでメンテナンスに慣れ、次のレベルでレザープロテクションクリームを使うのがオススメだ。

 

各商品ごとのお薦めケア用品はこちらをご覧ください。 >

 

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